2025-10-13(月) 学習指導要領とは、日本全国の学校で一定水準の教育が受けられるよう、文部科学省が定める教育課程(カリキュラム)の基準。 ### 概要 - 学習指導要領は、小学校、中学校、高等学校ごとに「教科ごとの目標」と「おおまかな教育内容」を定めており、これに基づいて各学校は教科書や時間割を作成 - 全国どこにいても、子どもたちが同じ基準で教育を受けられるための仕組み - 私立校は、学習指導要領に乗っ取ったうえで、独自の教育課程を作成している ### 学習指導要領の内容 - 作成年:平成29,30,31年(2017,2018,2019) - 小学校学習指導要領は2017年に告示 ### ドキュメント 文部科学省のページ https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm 幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント https://www.mext.go.jp/content/1421692_1.pdf ![[1421692_1.pdf]] 小学校学習指導要領 https://www.mext.go.jp/content/20230120-mxt_kyoiku02-100002604_01.pdf ![[20230120-mxt_kyoiku02-100002604_01.pdf]] 学習指導要領の改定履歴 - 1947,1951: 第二次大戦後の民主主義社会を担う市民像(経験主義) - GHQ日本占領による民主主義の改革 - 1947 学習指導要領一般編(試案) - 1958,1960: 経済復興に努力する勤勉な国民像(系統主義) - 1958 小学校学習指導要領告示 - 1968-1970: 高度経済成長下、生産性の高い目的追求型の国民像(構造主義) - 全国一斉学力テストの導入 - ーー - 1977: 成熟社会で多様な価値観の国民像(「ゆとり」志向) - ★1989:生涯学習社会を自己教育力で切り開く国民像(新学力観) - 習得された「知識・技能・理解」よりも、児童の「関心・意欲・態度」を重視 - ★1998,2003: 不透明な情報化社会を生き抜く国民像(「生きる力」志向) - ゆとりフェーズ - 2008-2009: グローバルな知識基盤社会で活躍する日本的市民像 - 脱ゆとりフェーズ - OECD提案のキー・コンピテンシー論(2003) - 自律的に活動する力 - 相互作用的に道具を用いる力 - 異質な集団で交流する力 - 2017-2018: 知識創造社会で学びを変革する日本的市民像 - Society 5.0 / 資質・能力フェーズ - アクティブラーニング、主体的・対話的で深い学び - 「資質・能力の3つの柱」 1. 知識・技能の習得 2. 思考力・判断力・表現力の育成 3. 学びに向かう力、人間性の涵養 - ※失われた30年は1990-2020年 メモ - 近代学校の創設 - 1872年(明治5年)9月5日、学制が頒布され近代学校が発足。大学・中学・小学という教育制度で、近代日本にふさわしい国民形成が目的とされた - 最初の教育課程の基準は、1872年学生の「小学教則」。小学校は8年制で、下等小学4年と上等小学4年。 - →中学と大学に教育課程はなかった? ### 参考文献 - 『学習指導要領は国民形成の設計書』東北大学出版会、水原克敏ほか著